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2019-05-15 - ひとこと

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  東名高速道路のあおり運転裁判で、裁判所は危険運転致死傷罪の成立を認め、被告人に懲役18年の刑を言い渡した。
 致死傷の結果が生じたのは、4度の妨害運転行為のあげく停止させた車に、後続大型トラックが衝突したものであった。
 判決は、検察官の主張した「直前停止行為」が、法の規定する「危険速度で運転する行為」には該当しないと明確に否定した。速度0を「危険速度」というのはムリというもの。では致死傷罪にはならなかったか。ところが判決は、直前停止行為は4度の妨害運転行為に「密接に関連する行為」だから、妨害運転に始まり直前停止行為までを一体としてとらえ、全部で「危険速度で運転する行為」と認定し検察を救ったのです。
 罪刑法定主義は、権力の恣意的解釈を許さない。検察官の解釈は明らかに法の文言に反した。でも、判決も罪刑法定主義に反する「拡張」もしくは「類推」解釈ではないでしょうか。だって、何かにゼロを加えても引いても、かわらないでしょう。
 高等裁判所はどう判断するのか楽しみです。

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