2017-11-26 - ひとこと

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  10月29日、図書館で冲方丁(うぶかた とう)の「十二人の死にたい子どもたち」を借りた。
 冲方は「天地明察」で本屋大賞を受賞していた(2010年)。
 天文観察と暦という壮大な時空にかかわる小説を書いた人が、人生経験のない子どもの心の深淵を覗くとはどういうことかと興味津々で手を出したのです。
 偶然にも、自殺願望者を餌食とした猟奇事件(座間事件)の発覚と一致し、僕って予知能力的なものを持っているのかナンテ一人で悦に入ってしまった。
 話は、安楽死を求める子どもたちが一緒になって死のうとする。ヒョンな事件から、それぞれ自殺の理由を話すことになった。傷をなめ合うのではなく、僕(私)には絶対に死ぬ理由があると思いつめていても、人の理由を聞くと「そんな理由で」と相対化されていくところがミソ。
 結果、みんな新たに人生に立ち向かっていくことになる。メデタシ、メデタシ。
 最後に、さわやかな一陣の風のようなトリックが明かされ、気持ちイイ。

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