2017-10-14 - ひとこと

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  朝日新聞の声欄に考えさせられる投書を見ました。少しアレンジすると、
 電車の座席に座っていると、杖を頼りにゆっくり歩くおばあちゃんと、赤ちゃんを抱っこしている女性が、同じタイミングで乗ってきて近くに立ちました。
 席を譲りたいのですが指定してよいでしょうか。指定できます。公共(誰のものでもない)のシートですが、座っていることで占有権が発生しますので、権利の譲渡ができるのです。
 でも、黙って立って、二人の選択に委ねた方がいいかもしれません。
 ところが、隣に座っていた大学生風の男女二人が横に広がり、三人分の座席を二人で占有してしまったそうです。
 席を立つことによって直ちに占有権はなくなるのでしょうか。客観的外形からいえばそうでしょうが、座っていた人の意図からいうと席を譲る目的で立ったのですから「占有意思」まで放棄したとはいえません。
 権利の存在は、主観的意思も評価の対象になります。「この人『達』を座らせてあげて」と二人とも座らせるよう声をあげて、大学生が顔を赤らめるのを楽しみましょう。

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