2017-05-29 - ひとこと

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 道徳教育の舞台は、パン屋ではダメで和菓子屋さんならOK?
 「道徳って何」について、今、旬の憲法学者 木村草太氏の論に注目しました。
 木村氏は長尾龍一「ケルゼンにおける法と道徳」を引いて「絶対的な一つの道徳価値が存在するとの立場は、宗教的信仰の上にしか成立し得ない」と。確かに道徳=宗教となれば、信じるか信じないかの空中戦で決着はつかないでしょう。
 科学的認識の立場に立ち、近代的な自立の論理の理念を貫くと、結局各人が道徳的立法者であり、個人の数だけ道徳体系があることになると。
 これまた、人、様々になるので、正否や良否の判断基準は出てきようがない。
 国の道徳教育とは、権力にとって都合のよい価値(和菓子屋)を押しつけることが論理的に露となっている。
 パオロ・マッツァリーノ「みんなの道徳解体新書」にある「自分とは違う人間が世の中に存在することを認める努力が大切です」という締めが紹介されている。

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