2016-08-10 - ひとこと

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 自筆の遺言書には、「署名」と「押印」の両方が必要で、どちらかが欠けると無効になります。
 押印については、平成元年に最高裁が「拇印」でも有効と緩やかに解していた。
 今回問題となったのは「花押」である。花押は戦国武将が名前を図案化したもので、文書の末尾に記して真正な文書であることを示した。
 現在でも、閣議決定の際に、全閣僚が筆で花押を書くことが慣例になっているそうだ。知らなかった!
 裁判で争われたのは、琉球王国の名家の末裔が残した遺言書の花押。
「真意が確認できれば、幅広く認める」という流れからして、有効でおかしくないと考えられ、一審・二審はセーフと判断。ところが最高裁はひっくり返した(H28.6.3)。
 理由は、花押は「書く」もので「押す」ものではないという形式論と、花押には我が国に文書完成の慣行や法意識の存在が認められないという実質論でした。
 金融機関などを中心に「印鑑不要論」が高まっていることからすれば後ろ向きといえる。

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