2015-02-25 - ひとこと

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 Aさんは60歳代半ば。酒は好き。朝から一杯やり、一眠りして車で買い物。運悪くアルコールが残っていて酒気帯びで捕まってしまった。
僕に国選事件がまわって、刑事事件は罰金で終わる。
 それでメデタしとならず、免許取消の聴聞手続きが続いた。
 Aさんは4級の障害者。車は日常生活に不可欠。交通違反を含め犯罪歴は全くない。会社員を定年まで続け、年金と預貯金での一人暮らし。福岡市県警本部での聴聞手続きに出席するのは身体的に極めて困難。
 ということで僕が代理人出席することになった。
 車による移動は、居住移転の自由もしくは幸福追求の基本的人権であること、Aさんにとって免許の取消は死刑に匹敵すること等から、Aさんに対する免許取消は苛酷すぎる(比例原則違反)として、せめて免停にと主張したが通らなかった。
 行政からすると「飲酒」は、健常者であろうと障害者であろうと区別する根拠がないというのであろうが、僕の言い分―「処分」の与える影響―は司法の世界でしか現実には通用しないと改めて思い知らされた。

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