2015-01-21 - ひとこと

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 Wanted!(おたずね者)
 警察署や駅などで公開手配ポスターを見かける。捜査特別報奨金なる賞金付きで、まさに西部劇さながらのWanted。
 これは、民法第529条(懸賞広告)と532条(優等懸賞広告)に基づき、重要凶悪事件等の情報を提供した人に寄与の度合いに応じ報奨金を支払う制度である。
 しかし、いかなる容疑者も無罪の推定を受ける。誰でも、確定的に有罪である者として扱われない権利を保障され、また、「犯人」か否かは、名誉、信用に直接かかわる重大事項で、名誉権の一内容でもある。
 2012年2月に、日弁連は、公開ポスターに容疑者を「犯人」と断定する表現を使わないよう警告し、2014年裁判所(盛岡地裁)も、「容疑者を犯人と断定し公表することは、無罪推定の原則に正面から反する。社会的に相当とは言い難い」と判示した。
 今度、公開ポスターを目にしたときは、無罪推定の原則が守られているかどうかの視点から見るのも一興でしょう。

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